■「東京忍者」アルバムリリース!
本日は5/16リリースの新アルバム「東京忍者」発売のご案内です。
和楽器の奏法を徹底研究したリアルなDTMサウンドが、
TRAP・EDM・ROCK・POPのスタイルで、中世と現代とをクールに融合させます。
ぜひこちらのリンクから、ご利用中の各サイトでご試聴ください!
https://linkco.re/a4zgVNAA
広告等向けの商用BGMとして発売したところ売れに売れた表題曲を中心に、
目立って人気の和洋折衷スタイルの楽曲を一般リスナー向けに発売する企画です。
海外の方が漠然と思い浮かべる「日本」イメージは、
富士山や京都や和食等と並んで「忍者」というテーマが大きいそうです。
我々日本人が思い浮かべるわびさびの和風ではなく
「外国人が思い浮かべる日本」を探求するコンセプトアルバムです。
京都というよりは浅草。美しい和風庭園の借景が高層ビル群であるような、
完璧な中世が現代の都会に残る不思議な光景を音楽で表現しました。
私達にとっての日常が、外国人にとっての驚きであることの再発見です。
凝り性の作曲家は三味線の弾き方動画などを徹底的に研究し、
演奏者の指さばき、よく弾かれる「手癖」の再現を試みました。
近年の目覚ましい音源の進化もあり、
三味線の弦を上から叩いた音と下からはじく音、
強奏と弱奏の音色の違いなどを区別して鳴らせるようになり、
その機能を存分に発揮させたものです。
とは言えコンピュータで作った音楽です。
田廻の友人知人の皆様にはたくさんいらっしゃる本物の和楽器を弾くプロの方、
普段から聴きなれている耳の肥えた方々にとって、違和感少ないと良いなぁと、
作曲家本人もマネージャーも願っております。(とびくびくしています)
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田廻の近況ですが、去年末から4か月一日12~15時間労働して
書き上げた40数曲が完成しているにも関わらず、
5月に予定されていたミュージカル舞台が延期になりました。
上演がいつになるかもわかりません。
イベントが無ければイベント曲の発注もなく、広告費が削られればCM発注もなく、
駅のデジタルサイネージの映像BGMの発注もありません。
地方TV局さんや各種映像制作の方々もオリジナル曲を発注する余裕を失います。
田廻は作曲を一時ストップし、アフターコロナ世界で求められる音楽を
日々探っております。
コロナ禍でお家で過ごす時間が長くなり、鬱々ともしがちな昨今です。
皆様、どうぞ「東京忍者」のダークヒーローのイメージ、
逆境を打ち破る、力強い音楽世界でお楽しみください!
もしよかったら「東京忍者」へのご意見ご感想をSNSに投稿お願いします。
その際「https://linkco.re/a4zgVNAA」のリンクを添えていただくと、
ご使用中のアプリから試聴や購入が簡単になります。
ご購入頂けると嬉しいですが、試聴や検索、SNS投稿していただくだけでも、
作曲家への大きな応援になります。
Sportifyをご利用の方は、空き時間に掛けっぱなしにしちゃってくださいw
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
皆様の健康が守られ、芸術を存分に楽しめる日々に早く戻れますように。
■モスクワHINODE「オペラ葵上」上映!
お陰様で「ボーカロイドオペラ葵上with文楽人形」は、4月23-24日にモスクワで行われた日本文化紹介イベント「HINODE」にて上映し、チーム全員無事に帰国しました。
いろいろ準備して行ったのですが、リハーサルにて、日本とロシア間の映像方式やシステムの差異などに直面し、ちゃんと上映できるかしら?とヒヤっとした場 面があったのですが、ロシアのエンジニアと加納監督がよく相談することで乗り越えられまして、日本とかわらぬ美しい映像を、たぶん日本以上の大画面と爆音 でモスクビッチ(モスクワ市民)の皆様にお届けすることができました。
ライトを浴びる舞台上からは客席がまったく見えず客入りが不安だったのですが、舞台監督に後から「今までで一番の大入り!」と教えて頂き、1000席が満 員の大観衆だったと分かりました。葵上以外の、太鼓や日本舞踊、三味線、ポップスなどの演目も拍手を集めていましたし、日本で行われる世界大会への切符を 争うロシア代表選抜のコスプレ大会も人気を集めていました。
リハーサル中や会場の写真です。
舞台挨拶では下記の様に申し上げました。
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監督・加納真
「この映画は、愛の映画です。でも普通と違うちょっと奇妙な愛を描きました。理解するというより、感じる映画です。怒涛のように爆発したある愛のカタチを楽しんで貰えたら嬉しいです。」
作曲家・田廻弘志
「私はロシアのクラシック音楽にとても惹かれるのですが、たぶんそれは、ロシアの音楽の中にアジア的なものを感じるからだと思います。葵上のコンセプト は、人形劇の人形が亡霊となって現れるというストラビンスキーのバレエ「ペトルーシュカ」にヒントを得ています。葵上は、そうしたロシアの音楽を手本に、 私なりのやり方で、西洋のオペラと東洋の精神世界とを繋ごうとした作品です。西洋と東洋を繋ぐロシアのみなさんにこの作品をお披露目できたことを光栄に思 います。」
プロデューサー・田廻明子
「田廻は私の夫です。だからアオイは私達の娘です。この娘はとても難産でした。ロシアの皆さんにアオイを見て貰えて幸せです。本当にありがとうございました。」
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田廻にとってロシアは憧れの国でしたのでその旨を率直に申し上げ、大きな拍手を頂きました。
その他、「ボーカロイドとは何か?」のレクチャも行い、ボーカロイドを実際に操作する場面を御見せしたり、日本でのボーカロイドライブの様子をご紹介しました。驚きの声が上がり、活発な質問が飛んできました。
葵上ブースにはたくさんのお客様が来て感想を言ってくださいました。感動のあまりいきなりハグしてくる方もおられました。通訳を介したり、お互いつたない英語で話したのは下記のような内容です。
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●人形が生きているようで驚いた。段々もう人形とは思えなくなってきた。
●人形が起き上がる場面や顔が変わる場面やは本当に怖かった。霊魂が宿ったと感じた。今夜は怖くて眠れない。怒りで飛び回るシーンはスペクタクルだった。
●音楽が素晴らしかった。テクノサウンドが迫力があり、エキゾチックな楽器(和楽器)がクールだった。
●複雑なポリフォニー(異なるメロディによる重唱)の編曲が巧みで、まさにオペラだった。
●背景映像や照明も巧みで、物語にあっていた。舞台セットは不思議な感じでよかった。
●ボーカロイドの声は合成とは思えない。本当に自然で驚いた。人間では歌えない部分もあり、新しい楽器がこれからニューワールドを拓くのだと感じて興奮した。
●ロシア語のボーカロイドはないのか?中国版があるならロシア語のも絶対作って欲しい。いったい何人のロシア人がリクエストしたらヤマハは作ってくれるだろう?
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以上、HINODE上映のご報告です。
オペラ葵上を、モスクワに届くほどまで応援してくださったファンの皆様、葵上を一緒に創ってくださった人形遣い・スタッフの皆様、本当にありがとうございました!!
■アルバム「Future Music With Future VOICES」を発売
このたび#4アルバムがiTUnesなどで発売になりました。どうぞよろしくお願いいたします。
今回のアルバムは、「素晴らしい人間の歌手が山ほどいる中で、それでもなお合成音声を使用する意義は何か?」について哲学した作品集です。
人ならぬものが歌う意義とは? 人には歌えない新しい歌曲とは?
作曲家の新しい挑戦をどうぞ確認してください。
当事務所サイト内やiTunesにて試聴を用意しております。ぜひお聴きくださいませ!
■Logic Pro X+VOCALOID 3 Editor 解説本を出版!
2014/10/25付で、初めての著作を上梓しました。
「Logic Pro X+VOCALOID 3 Editor 初心者からのステップアップ for Mac」
- 著者:田廻弘志 & 田廻明子
- 価格:3,888円(本体3,600円+税8%)
- ISBNコード:978-4-89977-414-3
- 本のサイズ:B5変形判/フルカラー576ページ
ビギナーの一番の問題は、DAW付属の取説を一生懸命読んでも、意味がわからないことです。数々の専門用語に打ちのめされてしまってどこから手を付けて良いのかわからなくなってしまいがちです。
それは、DTMの各種機能がそのベースとしている基礎知識(楽器法、楽典、物理学、電磁気学、情報工学、生理学、音響心理学)などを知らないから起ることだ、と田廻は考えました。
Logic Pro XとVOCALOID 3 Editorの使い方をチュートリアル形式で説明し、かつて田廻自身も戸惑った「取説に載ってない基礎知識」を実際の手順の中でわかりやすく解説した、今まで にないディープな解説書です。
書店でお見かけになったら、ぜひ一度手にとって頂ければ幸いです。
■オペラ葵上 東京上映会!
ボーカロイド™ オペラ 葵上 with文楽人形、下北沢トリウッドさんでの東京上映へお越し頂き、本当にありがとうございました!
本作は各メディアから様々な反響を頂きました。
朝日新聞、Japan Times、産経新聞(朝刊では総合3面)、Real Sound、zakzak、Twitter反響①、②
2014/9/10~15の初演時は予約があふれてしまいキャンセル待ちすらお断りする状況になりました。そのためシアターさんとご相談して延長し、9/20~10/3の追加上映を行うことができました。
心に残るのはお客様の幅の広さです。世代や好みによって娯楽が別れてしまっている現代に於いて、本作は6歳の小学生から70代の方、ボーカロイド好き、文楽好き、演劇好き、いわゆるアキバ系の方や銀座風マダムの方などなど、色々な方に同じ場所で同じものをみて楽しんで頂くことができて、感無量です。また、たくさんのお花をありがとうございました!
本作の冒頭の部分は、ボーカロイドという楽器そのものへのオマージュとして制作しました。映画の音響(ポストプロダクション)は、文楽人形の舞をいかに美しく魅せるか…という観点で仕上げました。ボーカロイド開発の父:ヤマハの剣持秀紀さんにお越しいただけたことや、人形遣いの吉田幸助さん達との完成パーティで色々語り合ったことで、先に進む勇気を頂きました。感謝です。
本作は、色々なイベント様や地方の映画館様からお声がけを頂いており、地方上映の詳細が決まりましたら公式ホームページ、ツイッター、フェイスブックでお知らせいたします。